どうも、J也です。

コンスピラシー発売されましたね。僕も一度やってみましたが、非常に楽しかったです。感想としては、多人数戦という都合上一卓で一戦しかせず、その為サイド交換も無く、デッキを圧迫しない策略カードが単純に強いという感じでした。MtGやる人間が8人集まる環境にいる人は一度やってみてはどうでしょうか。


さてさて、それでは今回の本題。

今回は、神々の軍勢から出てきたメカニズム、神啓について考えていきたいと思います。

この神啓というシステム、英雄的以上に使いどころが難しく、かつ専用の構築にしないとうまく回らなそうです。

なんといっても、①神啓もちをタップする ②神啓持ちをアンタップする この手順を踏んでようやく効果発揮というのがなかなか手間で、相手に除去するタイミングをいくつも与えているのが厳しいです。まだタップにはバネ葉の太鼓がありますがアンタップはなかなか難しい。それを踏まえて、神啓の使い方について色々考えていきましょう。

ではまずカードにどんなものがあるか。白から見ていきましょう。

KWeUHrqwJh_JP 白はなんと神に寵愛された将軍、オレスコスの太陽導きの2枚しかありません。将軍の方は白お得意の全体強化エンチャントと相性が良いので白ウィニーのようなデッキからお呼びがかかるかもしれませんが、特化させるというより神啓できたらラッキー程度のデッキ構成になると思います。太陽導きはリミテッドでは強いですが、構築でただの熊に居場所は無いでしょう。

青には果敢な泥棒、理想の調停者、高巣の崇拝者、深海の催眠術師、スフィンクスの信奉者があります。コモンアンコモンの三枚は構築で使うとしたらちょっとカードパワーが低いですね。あえて使うとすると高巣の崇拝者の生み出すトークンがエンチャントというところを利用するくらいでしょうか。構築よりもむしろリミテッドで重要な知識ですが。理想の調停者は動き出せば簡単にアドが取れる上に星座とも相性良いです。問題は重いことと肝心のエンチャントは場に出せないことでしょうか。9yK78SGY1k_JP 果敢な泥棒はリミテッドでもそうですが構築でも嵌れば強いです。特にエンチャントは狙い目で、拘留の宝球や地下世界の人脈はコントローラーが変わっても問題ないので、どんどん交換しましょう。仮想的としてはクルフィックスの狩猟者や神器、神あたりでしょうか。

また、青には複数のアンタップ手段があることも重要なポイントです。トリトンの戦術、タッサの激憤、保護色、水跳ねの海馬など、テーロスブロックだけでもそれなりにありますが、個人的には前回も紹介した見えざる糸なんかも強いように思えます。攻撃が通ればそのまま暗号誘発、アンタップして神啓誘発という流れは綺麗なものではないでしょうか。色を足せばキオーラの追随者やクルフィックスの予見者、ラル・ザレックなんかも。このへんは素でそれなりのスペックを持っているのが強みですね。

O9YGCX76EK_JP 黒も神啓は強めです。絶望の偽母、ティマレットの召使い、モーギスの戦詠唱者、苦痛の予見者黄金の呪いのマカール王とありますがが、特にレアの二枚が強い。どちらのカードも神啓したらわかりやすいアドを取るため、普通に使いえると思います。現に今でも苦痛の予見者なんかは早めの対処を迫るカードとして黒がらみのアグロデッキに入っているのを良く見ます。

色を足せばもうちょっと選択肢が増えます。欺瞞の信奉者や静寂の歌のセイレーンなんかは軽い上に強いこと書いてある二枚なので、神啓デッキの主軸を担ってくれるカードです。Vvei7aW4P0_JP特に 欺瞞の信奉者は不要になった二枚目以降の欺瞞の信奉者やその他カードをカウンターに変換する動きなどを取れるのが優秀です。思い切ってマナ域しぼってシルバーバレットみたいなものを組むのも面白いかもしれません。

緑はフィーリーズ団の略奪者、フィーリーズ団の精鋭兵の二枚のみ。壮大な英雄譚や蛮族の血気などのインスタントタイミングでのアンタップ手段をいくつか持つ色なのにこれはちょっともったいない。青と組めば更に色々とアンタップ手段も増えますが、それでも神啓持ちのカードは青がメインになるでしょう。

YE2fRYjttn_JP赤は悪魔の皮の魂結び、クラグマの解体者、サテュロスのニクス鍛冶の3枚。個人的に好きなのはニクス鍛冶ですね。手札消費なしに3/1速攻が増えるのは赤系のアグロには非常に嬉しいところ。悪魔の皮の魂結びはなにか色々悪さができそうなのですが実際はどうでしょう。オレリアと組んでマナのある限り無限アタックとか考えましたが、本当にできるのかルールがあやふやだったしできたとしても肝心のオレリアの攻撃が通らない上に墓地に行っちゃうので諦めました。こういうコンボは組むのが難しいですよね。

と、神啓持ちの紹介はこんな感じでしょうか。

今度はそれらの組み合わせの色を考えてみましょう。

まず考えられるのはやっぱり青黒。欺瞞の信奉者、静寂の歌のセイレーン、苦痛の予見者などの軽量神啓を沢山積んで、除去で道をこじ開けつつ小さくダメージを刻んでいく感じですね。相手次第ですが、果敢な泥棒+地下世界の人脈のコンボ(?)も狙えますね。神啓持ちの多い二色の合わせ技の為、選択肢はそれなりにあると思います。

次は青緑系。アンタップ手段の豊富なカラーリングです。二色だけならそこまで良さそうな神啓は無いですが、例えば白を足せばエンチャント除去や神に寵愛された将軍のトークンなど果敢な泥棒の弾が沢山増える為、インスタントタイミングでパーマネントを交換するのをテーマにしたデッキなんかが面白そうです。それ以外でも赤を足せば魂結びで出たトークンを交換だとかラルを入れてなんらかの悪さを狙うだとか、神啓をギミックに組み込んだコンボ系のデッキが考えられそうなカラーリングです。

他では赤黒。青黒が若干コントロール寄りに動ける神啓としたら、こちらはそのまんまアグロに動く神啓です。普通の赤黒アグロに比べるとスピードは下がりますが、その分神啓クリーチャーでリソースの消費を絞っていくかんじですね。


とまあこんな感じでしょうか。

神啓というキーワードが登場したのが神々の軍勢からなうえにニクスへの旅ではほんの数枚しか収録されないといういじめを受けたキーワード能力ですが、それでも面白いデッキはいくつかつくれそうです。

ではでは、J也でした。